カウンターパーティリスク
Counterparty Risk
取引の相手方が、決済や証拠金の差し入れなど契約上の義務を履行できなくなる危険。相対取引では当事者どうしが個別に負うが、中央清算はそれを消すのではなく組み替える。CCPが債務引受(ノベーション)によって元の売り手・買い手それぞれの相手方となることで、分散していたカウンターパーティ・リスクは市場全体からCCPという一点に集約される。
The risk that the other party to a transaction fails to perform its contractual obligations, such as settlement or margin payment, before the transaction is complete. Central clearing does not eliminate this risk but relocates it: through novation, the CCP interposes itself as counterparty to both original parties, concentrating what was once dispersed bilateral risk into a single point that can be managed collectively.
この危険が向けられる先は、取引を結んだ特定の相手そのものです。相対で取引をしていれば、相手が破綻したときの損失は自分がまるごと引き受けるほかなく、一つの破綻が取引の連なりを伝って別の参加者へ及ぶこともあります。中央清算が変えるのは、この危険の量ではなく向き先です。CCPが債務引受によって元の売り手・買い手それぞれの相手方となることで、参加者が向き合う先は個々の取引相手からCCPひとつへ置き換わります。同じ危険でも、それを市場参加者は相場の変動として見て、清算参加者は個々の顧客の信用として見るというように、立場によって見え方は変わります。集約された危険をCCPがどのような資金と手順で管理するかは、清算機関という仕組みの中心的な問いです。
- 正式名称
- Counterparty Risk
- 別表記
- カウンターパーティ・リスク/取引相手方リスク
- 分類
- 基礎概念
- 関連語
- CCP、CVA、Netting、Exposure、Default Waterfall、Intraday Margin、CB
この語はクリアリング用語集の一項目です。柳沢 俊『デリバティブ・クリアリングのすべて』(M∀NUS PRESS)には無く、公開している稿のために足した語です。 This term is an entry in the Clearing Glossary. It is not in the first edition of Shun Yanagisawa's book (M∀NUS PRESS) and was added for a published piece.
英語の説明は、日本語の定義に合わせてこの用語集のために起こしました。The English definition was written for this glossary to match the Japanese one.
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