日中証拠金
Intraday Margin
日中の価格変動に応じて、日次の値洗いを待たずに追加で求められる証拠金。清算機関から参加者への請求は即時であるのに対し、参加者から顧客への回収には時間差があるため、その差をクリアリング・ブローカーが自己資金で埋めることになる。
Additional margin demanded in response to intraday price moves, without waiting for the daily mark-to-market. The clearinghouse's call on the member is immediate, while the member's collection from the customer lags behind it, and it is the clearing broker's own funds that bridge that gap.
日中証拠金として求められているのは、生じた損失を後から埋め合わせる資金ではありません。その時刻にポジションを維持するために欠かせない、流動性としての現金です。だからこそ清算機関は締切を厳しく置き、請求から支払いまで1時間しか与えず、確認できなければデフォルトを宣言し得る例もあります。一方、顧客の側にはこうした一律の締切がありません。期限は契約や顧客の担保管理体制によって異なり、複数の口座や複数の清算機関からの請求を束ねてから通知することもあります。この二つの締切のずれをクリアリング・ブローカーが引き受けるとき、顧客に渡しているのは資金というより時間です。カウンターパーティ・リスクを金額・時間・回収可能性の三つに分けたとき、実務で最も見えにくいのが時間であり、その長さがそのまま与信の大きさになります。
- 正式名称
- Intraday Margin
- 別表記
- 日中マージン
- 分類
- 証拠金
- 関連語
- Direct Clearing、CB、VM、Residual Interest、EOD
- この語を扱った稿
- クリアリング・ブローカーは何をファイナンスしているのか:日中マージン・コールと「時間差の信用」
この語はクリアリング用語集の一項目です。柳沢 俊『デリバティブ・クリアリングのすべて』(M∀NUS PRESS)には無く、公開している稿のために足した語です。 This term is an entry in the Clearing Glossary. It is not in the first edition of Shun Yanagisawa's book (M∀NUS PRESS) and was added for a published piece.
英語の説明は、日本語の定義に合わせてこの用語集のために起こしました。The English definition was written for this glossary to match the Japanese one.
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